EVカーに役立つブログ
2022/11/13
EVって本当にお得になるの?
目次
電気自動車(EV)を利用するときに気になるのが電気代でしょう。自宅に充電設備を付ける方がいい?充電スポットを利用する方が安い?また、充電スポットはどのような場所にあるのか、知っておきたいですよね。今回は充電スポットの場所やEVの充電費用について解説します。
EV普及率と日本の現状
政府は2035年からガソリン車の販売を終了するという目標を掲げています。つまり、2035年までにEVの比率100%を目指しているのです。2022年は自動車メーカー各社からさまざまなEVが発売され「EV元年」とも言われます。2022年6月のEV販売数は6,685台で、前年同月から倍近く増加。EV市場は勢いを増しています。
EV充電スポット数は、2020年時点で約39,000基。増加はしていますが、EV本体の販売台数に比べると停滞傾向にあるのが実情です。政府がEV普及に応じて設定したEV充電設備の目標は、2030年までに公共用の急速充電器3万基を含む15万基。EVが急速に浸透するなか、充電インフラの普及は大きな課題になっています。
電気自動車の充電はどこですればいい?
では実際にEVの充電はどこでできるのでしょうか。EV充電設備はガソリンスタンドのようにそれだけの施設、というわけではなく、公共的な施設の駐車場に設置されていることが多いです。よくある場所はカーディーラー、日常で気軽に利用できるコンビニエンスストアやスーパーマーケット、商業施設などにも設置されています。
また、宿泊施設や飛行場など、旅行などで利用される場所にも設置。道の駅や高速道路のSA/PAでは、短時間で充電が可能な急速充電器が設置されていることも多いです。
充電スタンドで充電にかかる費用はどのくらい?
EVの充電スタンドを利用した場合の料金は、サービスなどにより異なりますが、普通充電器で1時間70~150円ほど。急速充電器は30分までと決まっていることが多く、30分250~600円ほどです。
また、充電スタンドで充電する場合は「充電認証カード」という各自動車メーカーなどが発行しているカードが必要です。月額制で、普通充電器では約500円~2,500円。急速充電器では約1,500~5,000円かかります。さらに初めて購入するときは、別途入会金・登録料が1,500円ほどかかります。
外と自宅で充電するのはどちらがお得?
自宅にEV充電設備を設置し充電する場合は、各家庭で契約している電力会社などにより料金は異なりますが、1kwh約20~30円が一般的です。日産の出している試算では、週に1回30kWhの充電を月4回行う場合、約2,400~3,600円とされています。電力プランや日々の走行距離によっては自宅で充電する方がお得でしょう。
参考:電気自動車の充電 電気代は高い?安い? https://ev2.nissan.co.jp/BLOG/584/
電気自動車の充電を自宅でするために必要な設備・費用とは
EVを自宅で充電するためには、充電設備を設置する前に工事が必要になります。工事の例としては、専用ブレーカーの設置、配線の敷設、コンセントなど充電用機器の設置です。費用は2、3~10万円前後が多いでしょう。自宅の分電盤の位置などにより変わるため、業者に必ず見積もりを依頼しましょう。
h2:自宅で充電する場合のメリット・デメリット
自宅の近くに充電施設があれば、自宅に必ずしも充電設備を設置しなくてもそれほど困ることはありません。では自宅で充電するメリットやデメリットは何か確認していきましょう。
メリット
・夜や長時間運転しない時間を有効活用できる
自宅に充電設備があれば、わざわざ充電に行かなくてもよく、夜寝ている間など乗っていない時間を有効活用できます。またこまめに充電できるため充電切れの心配も減ります。
・充電認証カードの費用を節約できる
充電認証カードは入会金が発生し、月額制です。自宅の充電で事足りる場合はその分料金を節約できます。
デメリット
・初期費用がかかる
充電設備を設置するには、事前工事も含め初期費用がかかります。安い場合は10万円前後で済むこともありますが、設置場所や本体費用などによっては100万円ほどかかることも。国や自治体もEV充電設備の設置に補助金を出していますので、積極的に利用していきましょう。
・充電に時間がかかる
EVを自宅でフル充電する場合、8時間ほどかかってしまいます。SAなどにある急速充電設備であれば30分で80%ほど充電可能。車を何人かでシェアする場合などは向いていないかもしれません。
充電設備の設置方法は3タイプ
自宅に設置できるEV充電設備は、大きく3種類あります。
・コンセント型
自宅に設置するにはコンセント型が主流です。戸建ての家の壁にコンセントを設置し、充電ケーブルをつなげて充電します。
・スタンド型
駐車場と家が離れている場合などはスタンド型が向いています。省スペースで設置することができ、設置場所の自由度は高いです。また、マンションなど集合住宅の駐車場にも設置されています。
・V2H
非常時にはEVに貯めた電力を、家庭で使うことができるのがV2Hです。充電時間が短いこともメリットです。
充電設備の設置費用はどのくらい?
・コンセント型
設置工事が比較的簡単で、費用も10万円ほどとそれほどかからないため、一般家庭ではコンセント型が人気です。
・スタンド型
工事や本体価格は50~100万円ほどとコンセント型と比べると割高です。
・V2H
設置費用は80万円以上と高額ですが、国や自治体から補助金も出るため導入が進んでいます。
自宅で充電する場合の電気代
日産の「リーフ」を例にとって考えてみましょう。リーフは40kwhバッテリーのため、8.05km/kwhです。これは20~30円/1kwhで約8km走るということ。10,000km走行する場合、約1242kwhとなり、電気代は25,000~37,000円ほど。1ヵ月当たりの電気代に換算すると、2,000~3,100円ほどです。
ガソリン代を135円/Lと計算すると約3,505円/月のため、EVの方が安く済みます。
<まとめ>
EVの充電スポットは普及が進んでいますが、まだまだEV自体に比べると少ないのが現状です。EVの充電に困らないようにするためには自宅に充電設備を設置するのが良いでしょう。EV充電の電気代はガソリン代や充電スポットを利用するよりも割安で済みます。充電設備の導入には補助金も利用できるので、負担が少なく済む場合もあります。EVは長期的に見れば節約につながります。ぜひ導入を検討してみてください。